ちわぐるず



あの日ビーグルを捨てた人へ 第二話

 捨て犬の話     2
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あるビーグルが捨てた人を探している 捨てる神に激怒

拾得物だという
生きているのに物だという
取得物預かり書
こんな紙切れ一枚で処理された
命をこんなにも薄っぺらな紙一枚で


生きているのに「物」として扱われる
残念な国、日本
取得物預かり書拡大
盛況なペット産業の影ではこんな現実も
何とかならないのか
画像をクリックすると拡大します


旧館時代のブロともさんが描いてくれた
柔らかな優しいイラスト
ビーグルイラスト
晴真に想う事あって描いてくださった
この話を基にした詩も添えられた


捨て犬の話フッター


ビーグルは箱の中で小さく丸まって怯えていた


あの日ビーグルを捨てた人へ 第一話  から

箱の中には開けられた缶詰のフードが入っていたが、ビーグルは全く口をつけてはいなかった。箱のふたが開いたことに一旦は警戒した様子だったが、しばらくすると外へと飛び出し、公園横の道を往く人々の臭いを確認しだした。
公園前にあるケーキ屋の看板はクリスマスを告げていた。
「この人かな?」「あの人かな?」
「この人でもない」「あの人でもない」
そうやって「捨てた」人を探しているようだった。自分がどういう状況に置かれているのか、子犬に理解など出来るはずがなかった。
しばらくその場で「捨てた人」を待ってみた。
人の心があるのならこんなことは出来まい。ちょっと置いてきちゃったけど、やっぱり捨てることなんかできない。そう思い直して早く迎えに来て!
これはきっと何かの間違いだ。
これはきっと夢なんだ…。
犬を捨てる、そんなことが目の前で起きていることを信じるにはまだ未熟だった。拾う人がいるということはそれだけか、それ以上に捨てる人がいるということ。世の中を、人情を過信していた。
現実は厳しいものだった。
ひとしきり探し回って諦めたのか満足したのか、ビーグルは箱の近くに戻ってきた。この箱に入れば元の場所に戻れるとでも思ったのだろうか?
虐待されて捨てられたその場所に…。
ビーグルの腹には火傷の様な傷があり、左目は大きく腫れていた。さらに尻尾の先はちりじりと焦げていた。
そっと抱きしめてみた。繊細で壊れそうなガラス細工にでも触れるかのように。
嫌がりはしなかったが、寒さからか人間に対する不信感からなのか、認めたくはないが腹の火傷が痛むのか、小刻みに体を震わせた。
百詩も育美も心配そうに見つめている。
「助けてあげて!」 彼らはそういう目でみつめてきた。
やがて腕の中でビーグルは震えを止めた。呆れたことにそれでも人が好きなんだろうか、チロチロと手を舐めてくる。
さて、どうしたものか…。
箱に戻し、一緒に連れて一旦帰宅。近所の交番に届けに行くことにした。




最後までお付き合いくださりありがとうございました


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お相手はあなたのはるパパでした

comment(s) 2

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三日月@久遠

№5203

No title

何度聞いてもやるせない
ただ前にも言ったけど
もしかしたら、元飼主が置き去りにしたのは
これ以上手元に置いたら
晴君をもっとひどい目に遭わせてしまうかもしれないと思ったからなのかも?


可愛いイラストと素敵な詩だね^^

  • 2016/12/11 (Sun) 01:25

はるパパ@ちわぐるず

№5204

三日月@久遠さん №5203

こんばん▼o・ェ・o▼ワン!v-286

そうやねん。
そう思うと、まだ人間のどこか奥深いところの感情が出てくれたのかな、と思う。
ま、そう思うようにしてはるパパ自身の怒りを鎮めてきたんやけどね。
可愛いイラストを描いてくださいましたよ。
4コマ漫画も出てくるからね。

久遠ママちゃん、こんなところまでありがとうね (●♡◡♡●)

  • 2016/12/11 (Sun) 01:28

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