ちわぐるず



送る犬 第二話

 虹の橋便り     0
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飼い主に送り出される 飼い主を送り出す

仲がよかった犬ともたち
何かに付け集まっていた
犬友とのパーティー
ゴンパパはいつも笑顔だった
みんなを笑顔にしてくれていた


虹の橋便りフッタ


2007年6月、ゴンパパが死んだ


送る犬 第一話  から

苦しんでいるゴンパパを見つけたのは新しい彼女だった。救急搬送されるも、ゴンパパが元気に帰ってくることはなかった。
新たな幸せを掴もうとした矢先の不幸だった。その訃報も散歩友達からの連絡で知った。
通夜には仲良くしていた散歩仲間ほとんど全員が集まった。翌日の葬儀には会社を休んで出席するという人も多かった。犬友一同という花輪を用意する人たちもいて、ゴンパパの持つ人徳を改めて知らされた。会社関係の人も多く出席していたようだが、ついに前妻は姿を見せなかった。 
遺影にはゴンとルノが一緒に写っていた。
こういった写真を遺影に使うことはなかなかないだろう。誰が用意したのかゴンパパらしい、すごくいい遺影だった。上手に出来た合成のようだったが、ゴンパパはその中で楽しそうに笑っていた。その写真が自分の葬式に飾られるなんて、まさか思っていなかっただろうに。
最後のお別れで棺を開けたとき、温和なはずのゴンパパの顔は遺影のそれとは大きく違って、歪んでいた。心筋梗塞という病から来る苦痛だけではなく、この世への執着、残してしまった犬たちへの未練がそうさせているに違いなかった。
ゴンとルノは楽しかった日々を胸に、別々の道を進むことになってしまった。それぞれに新しい飼い主さんが見つかった。いくらかゴンパパも安心したに違いないが…。
後ろ髪を引かれる想いとはいったいどんなものだろうか。死ぬに死に切れない思いじゃなかっただろうか。ゴンもルノも何が起こったのか解らなかっただろう。苦しむゴンパパをどんな風に見ていたのだろうか。一番信頼している、飼い主であり友人である大好きな人が目の前で息を引き取ろうとしている。あの日アイスクリームやお菓子をくれた愛するゴンパパがもうすぐ死ぬ。
純真な犬の心には酷過ぎる光景だったろう。
短い生涯で波乱に満ちてはいたが、ゴンパパはあるところでは幸せだったと思う。人には裏切られたかもしれないが、犬との間には揺るぎない愛情と信頼があった。やろうと思っても、作ろうと思っても決して出来ない関係を持っていた。
ゴンパパとゴン、ルノの間にはゴンパパとゴン、ルノにしか解らない関係があった。それはこの死が関係を分かつことなく永遠にそれぞれの心の中で生き続けていくのだと思う。
7年ほどという短い付き合いではあったが、ゴンパパからは何か大切なものを教わった気がする。
ゴンパパ、あんたはホンマに犬飼いの鑑みたいな人やったな。裏表のない付き合いが心地よかった。
ありがとう。
ゴンパパ亡き後、犬友の間からも何頭かが旅立った。今頃、百詩もゴンパパのそばで過ごしているのだと思うと、少し安心だ。
「俺が先 行って、みんな待っとるからゆっくり来いや~」
いつものグランドに行くとそんな柔らかな声がすぐそこで聞こえてきそうだ。
(完)


最後までお付き合いくださりありがとうございました


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ヲタクハトックニチワグリアン
BLOG'N DOGS 次回の活躍をお楽しみに!
お相手はあなたのはるパパでした

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