増えずに済んだ命日

13番目のその日にならずによかった 死なずに済んでよかった
できることなら縁などない方がいいこの場所
7時間余りを過ごすことになってしまった

若詩(じゃくじ:2歳♂)が車に撥ねられてしまった
麻酔から醒めた頃に面会できた
一通りの検査も終わっていた

一先ず命はつながった

事故翌日の夕方には散歩に出た
そこには恨みやつらみの表情はなかった

どれだけ詫びても足りはしないが

バカな飼い主です
世間がゴールデンウィークに浮かれている最中、5月4日の深夜にその悲劇は起こってしまった。科学などでは絶対に解明などできない嫌な予感というものはやっぱりあるもので、その日もあまり気は乗らなかったが寝る前に少しだけと散歩に出た。翌朝をゆっくり過ごしたいというはるパパの身勝手が生み出した惨劇である。宮殿から出た若詩がいつもの方角とは違う方向に進路を取ろうとしたため、はるパパがリードを引っ張った途端に首輪が首から抜けてしまい、水を得た魚か何かのように興奮した若詩はその場から脱走。数秒と経たずに国道へと飛び出してしまった。信号は赤。白いワンボックスが横切った瞬間に大きな衝撃音がして若詩は跳ね飛ばされてしまった。車はそのまま何事もなかったかのように走り去ったが、そのすぐ後を走っていたバイクの青年がすぐさまぐったりとして動かない若詩を抱えて歩道へと退避させてくれたお陰で後続車両に轢かれるという二次被害は免れた。はるパパはその場へと駆け付けるほんの数秒の間に最悪の事態を、いや、最悪の事態しか考えていなかった。車のスピード、衝撃音の大きさ、そして跳ね飛ばされた距離から即死だろうと。だが若詩は生きていた。鼻から流血をし、我慢していたであろう尿を失禁させながらもはるパパをじっと見つめてしっかりと生きていた。瞬く間に人だかりができ、診てくれそうな動物病院を探してくれたり警察へ連絡してくれる人もいた。アルコールが入り運転ができないはるパパの事情を知った先ほどのバイクの青年がどこかへと電話をかけている。ほどなくして彼の父親だという人が車で駆けつけてくれ、20キロメートルも離れた夜間対応の動物病院へと運んでくれることになった。道中の若詩は比較的落ち着いて見えたが、保護された広島から大阪へと車で運ばれ、仲良く過ごした家族から見放されたことでも思い出したのか小刻みに震えてははるパパの手を舐め続けた。それまで見せたことなどない行動にはるパパは無力でしかなかった。
FacebookやInstagramでは事故当日に投稿しましたが、ブログではこの記事が初めての投稿となります。多くの方からお見舞いのコメントやメールを、またお見舞いの品までいただきましたのにも関わらず大したお返事もせずに失礼をしております。はるパパ自身、SNSでの投稿は簡便に済ませられるものは手軽にというスタンスでおりまして、私見もそこそこに投稿できるのですが、ブログとなるとそうもいかず、やはり本腰を入れてきちんとした姿勢を貫きたいという考えがあります。そういった事情ですので投稿が遅れてしまったり記事すら上げないこともあります。しかし、今回は完全にはるパパの不注意であり、戒めの記事として書いています。また、多くの方に助けていただき、心配していただきましたのでお礼の気持ちも込めさせていただいています。連続した記事の書き方はあまり好まないのですが、今回は単独の記事では伝えきれませんので数回に分ける形を採らせていただきます。事故から二週間が経ちましたが、その時見聞きしたものが離れることはありません。散歩に行くこと自体が怖くなってしまい、トラウマを背負っているところです。
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